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逆カルチャーショック

2002年8月4日  「逆カルチャーショック」

カナダに住み始めた頃、何かにつけて日本と違うところばかりが目につき、カナダは住みにくい国だと思っていた時期がありました。ある人によれば、新しい文化に適応するには段階があり、「何もかも新鮮で楽しい時期」からはじまり、次いで「文化の違いが目について嫌悪感・不安感がつのる時期」、それを乗り越えて「新しい文化に適応しその違いを楽しめる時期」に入るそうですが、どうも私は、最初の「何もかもが新鮮で楽しい時期」をスッとばして、「嫌悪感・不安感」の時期に突入したようです。

あの頃のカルチャーショックが文章にできたらさぞや面白いだろうと思い、何とか思い出そうとしていたのですが、一旦カナダ式が普通になってしまうと、あの頃一体何に腹を立てていたのかさえスッカリ忘れてしまっている自分に驚きます。友人に宛てたメールに「この国が先進国とされていることすら信じられない」とか「カナダ人を全員日本に送って、社会人としての研修を受けさせてやりたい」などと失礼なことを書いたのは覚えているのですが(笑)、その理由が全然思い出せないのです。

思い出せないものは仕方ないので、しばらくそのままにしていたのですが、意外なところでそのそのカルチャーショックを思い出すことになりました。それは、二ヶ月ほど前に久しぶりに日本に戻ったときのことです。普段ひとりでPCの前に座り日本のニュースをチェックし日本語でモノを考えている私のこと、日本に戻ってもさして違和感はないだろうと思っていたのは大間違いで、ちょっとした場面で「あらら?」と思うことばかり。その場面場面がすべてカナダに来たときに私がカルチャーショックを受けた場面の逆バージョンだったというわけです。

まず、日本に戻って驚いたことがサービスの行き届いていること。日本では「お客様は神様」という言葉があるように、至れりつくせり。銀行でウロウロしていると、フロア係員が見つけてくれる。銀行に椅子があって立って並ばなくても良い。何か質問してその人がわからなければ、すぐに誰か知っている人に連絡してくれる。その店のミスが見つかれば、ミスした本人でなくても謝ってくれる、仕事が早い、そしてみんな礼儀正しい。数え上げればキリがありませんが、すべてカナダではほぼありえないことです。カナダに来たばかりの頃、カナダ式の対応にかなり泣かされたものでしたが、無意識にこのレベルのサービスを期待していたのだから、いちいち気に障るのも仕方なかったなと思うのです。

次に時間に正確なこと。これはもう感動的ですらありました。電車が分刻みの時刻表どおりに来ます。1分でも遅れようものなら、お詫びとともに、その理由までアナウンスしてくれます。これを普通と思っていたのですから、時刻表すら貼っていないバス停でいつ来るとも知れないバスを延々と待たなければならなかったり、テレビの時刻表示が間違っていたりすることにイライラしたのは当然のことだったと思います。

そして女性の美しいこと!日本女性は美しくてファッショナブルなことで有名だということは聞いていましたが、今回それを実感。ごくごく普通の人たちが、綺麗にお化粧をして、流行の髪型やメイクで街を歩いています。私は今回、髪も染めずテキトーなメイクをしていたので、まるでひと昔前の人みたいで悪い意味で目立っていたように思います(悲)。しかしそういえば私も日本にいるときは、シーズンごとに服を買い、髪型も雑誌を見つつ真剣に決めていました。カナダに来たばかりの頃、カジュアルな格好をしているはずなのに「ファッショナブルね」と言われたことがありました。「何も特別なことしてないのに、何で?」と思っていましたが、よく考えると、日本で普通に売っている普通の服を着ているだけで、カナダでは(着ている本人に関係なく)ある程度ファッショナブルに見えていたのだなと思います。

日本に住んでいた頃には気にならなかったけれども、今回気になったこともありました。それは、街の看板・チラシ・スポーツ新聞の広告などのヌード写真です。カナダではこういった類のものは、自分から求めてゆかない限り、目に入ることがないようになっているので、普通に生活している限り、目にすることはまずありません。テレビ番組でも、ヌードシーンや暴力シーンなどが含まれている場合は、放映前に必ずその旨流れるようになっており、見たくないのに偶然目に入ってくることもないように配慮されています。ですから今回、街中でそういうった写真を見てしまったとき、かなりギョッとしました。

次にテレビの出演者に若い女の子が多いこと。そういえばカナダに来たばかりのころ、テレビの出演者にやけにおばさんが多いなぁと思ったことがありました。今見てみると、特におばさんの出演者が多いわけではなく、老若男女同じくらいの比率で出演しているのですが、それだけ日本のテレビ番組に若い女の子が出てきて、年配の女性が出てくる確率が低いという証明だと思います。特にテレビコマーシャルなどは、カナダでは若い女の子よりも年配の女性が出てくることが多いように思います。日本では「若い女性」により価値があるということなのでしょうか。

そして最後になりますがトイレ。日本ではどこもかしこも清潔なのにトイレだけは別で、駅のトイレなどは、よほど緊迫していないと入りたくないなと思うところばかり。おまけにトイレットペーパーもありません。カナダは公衆トイレ自体があまりないので比べられませんが、公園などにあるトイレは良く管理が行き届いていて、どんな片田舎でさえ、トイレットペーパーが切れていることすらないので、日本のトイレってこんなに汚かったっけ?とちょっとショックを受けました。

日本に戻って期せずして逆カルチャーショックを受けるのは、なかなか面白い体験でした。ほかにもいろいろあったのですが、スペースの関係でこのあたりで筆をおきます。今回は写真もないし、ツラツラと書き連ねただけでちょっと地味すぎたかな?まぁ、独り言ということで、許してください(笑)。

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