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日焼け好き

2004年8月25日  「日焼け好き」

日焼けはお肌の大敵。お化粧はしなくても必ず日焼け止めだけは塗りましょう。日焼けは火傷と同じで肌を痛め、シミ・シワの一番の原因になります。お肌の老化を防ぐには高価なクリームより何より紫外線対策が一番。初夏から夏にかけてはベランダで洗濯物を干すだけでも浴びる紫外線量はかなりのものですから、少しくらいなら大丈夫と油断せず、日焼け止めや帽子などを使ってお肌を守りましょう。

多分これくらいのことは日本人の成人女性であればほとんどの方がご存知だと思います。今ではUVカットでないファンデーションの方がむしろ珍しいですし、戸外で使うアイテムにUVカット加工というのは常識になりつつあります。日焼けが許されるのは、新陳代謝の激しい子供かティーンエイジャーまで。それ以上になるとほとんどの女性が日焼け止めを使い出すのではないでしょうか。顔じゅうシミだらけより、白くツルリとしたモチ肌の方が美しいことは事実ですから。

…と、それが常識と思ったままカナダに来た私は、日本の何倍も強い紫外線の下で何時間も日光浴を楽しんでいる老若男女のカナダ人(主にコケージャン(白人))を見たときは驚きました。若い人はもちろんのこと、80歳はとうに過ぎていると思われるおばあちゃんまで水着で日光浴をしています。海岸線の散歩道にゆこうものなら、化粧をして長いジーンズはいた私が異様に目立つくらいです。道路わきやバス停の近くで、芝生を見つけて寝転がって日光浴をしている人や、移動の際に日光浴を兼ねて上半身裸で歩いている男性(裸にバックパックを背負っていたりします)など、日本では考えられない光景がいたるところで見うけられます。まず私の頭に最初に思い浮かんだのは、シミ・シワは大丈夫なの!?でした。ついでに失礼な話ですが、モールなどで偶然前にいるオバさんのあり得ないほどシミだらけの背中を見て「ほら、言わんこっちゃない…」などとまで思っていました(笑)。

お天気が良いと、芝生のあるところならどこでも、こんな風にいろんな人がどこからともなく集まってきて、お昼寝したり本を読んだり、太陽の下でゆったりモード。マウンテンバイクで来ている人も多いです。ちなみに芝生の色が黄色っぽいのは晴れの日が続きすぎて雨が降らないため。

一方、アジア人の多い地域になると、化粧もしっかりして帽子を被っている人の割合が高くなり、ちらほら日傘も見られるようになります。バス待ちをするときは日陰を選んで立つ人もいます。上半身裸で歩いている人はまず見かけません。

一応カナダでも夏になると「日光浴は皮膚癌の原因になるので必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。肌の老化も早まりますよ。」というような情報がニュースや雑誌に必ず流れます。ニュース番組でキャスターが、どれくらいの日焼け止めを塗れば安全かを実際に試したり、皮膚癌になった人の例を出したりと、市民の意識向上に向けて努力をしているようですが、現状を見る限り、これに関してはコケージャン(白人)はあまり関心がないようです。日本に比べて湿気のない夏に日光浴をするのは確かに気持ちは良いのですが、どうも太陽の下に出ることは彼らにとっては、皮膚癌や肌の老化のリスクを上回る魅力があるようです。

どうして彼らはそれほど日焼けが好きなのかでしょうか?ある人が「日焼けはステータス」と言っていました。リッチな人は休暇をとってメキシコやハワイあたりのビーチでゆっくりと過ごすので、日焼け(特に季節はずれの日焼け)は、余裕のある生活を連想させるということのようです。対して日本文化の中で日焼けは逆に「労働」のイメージにつながり、あまり好まれないとのこと。それも確かにいえていますが、私はもう一つの理由として、彼らにとっての「魅力的な人」のイメージが「活動的・明るい・健康的・アクティブ」であることにも関係しているように思います。つまり、彼らには運動をしたり日焼けをしたりすることに非常にポジティブなイメージがあり、日焼けを避けることによって得たシミのない肌が即「美しい魅力的な人」のイメージにつながらないと言う事です。ここが「色の白いは七難隠す」と言われている日本との大きな違いです。

また彼らは別に夏だけ外に出て日光浴をしているのではなく、季節関係なくジョギングやウォーキング、水泳などを日常的に欠かさない人も多いです。公園などに行くと、時間帯によっては、一人で黙々とジョギングをしているばかりということもあります。暗くなるのが早い雨の季節はフィットネスクラブが大人気です。これは単なる健康上の理由というよりも、先に書いたように、均整のとれた体を持ち、スポーツを好む外向的な人が魅力的とされている文化からくるように思います。このことは、映画などをみていても、大体「モテる」女の子のステレオタイプが明るく健康的な「チアリーダー」タイプということからもわかります。また市販の化粧品に美白シリーズはありませんが、逆に白い体を即座にブロンズ色にしたい人のための偽日焼け色ボディーローションなどはどこでも手に入ります。

日本人が若く見える一因として「肌の美しさ」があると良く言われます。もちろん10代〜20代前半あたりまでは人種に関係なく肌はツルツルしていますが、25歳くらいから肌の手入れによって見かけの差が大きく開き、30〜40歳台くらいの間は、皮膚が薄い上に日焼けを重ねたコケージャン(白人)の肌と、日焼けを避けて肌を手入れしてきた日本人の肌にもっとも顕著な差があるように思えます。

ところが、ところが、です。それが50歳、60歳と年齢が上がるに従って、いつの頃からか逆転現象がおこって、65歳以上くらいになるとコケージャンよりも日本人の方が老けて見えることも多々あるのです。これは肌の老化からではなく、体全体の雰囲気から、そう見えるのです。普段から体を鍛えていない人は、年齢とともに筋肉が弱まり姿勢が悪くなってゆきます。また、何となく体の動きも緩慢になってきます。しかし若い頃からエクササイズをしている人は、たとえシミだらけであっても、その体の動きが70歳になっても80歳になっても、若々しいのです(もちろんそうでない人もたくさんいますが…)。

私は日本文化の中で育った純日本人ですから、やはり白く美しい肌に対する憧れがあります。しかしカナダで暮らしてみて、健康的で動きのある美しさにも憧れるようになって思えてきました。こうなったら、日本人風に太陽から肌をプロテクトしつつ、同時に彼らのように毎日アクティブに過ごすという二重の努力をするしかないように思います。そうすれば理論的には、若いうちはシミのない肌でコケージャンより若く、年をとると筋力で日本人より若くいられるはずです(そんな簡単なものではないですが、あくまでも理論的には!)。

何年カナダにいても、私は彼らのように日焼けを愛する(?)ことはできそうにありませんが、アクティブに暮らすという点で彼らを見習って、おばあちゃんと呼ばれる年になっても、いつまでも若々しく健康でいられるよう努力したいなと思っています。

さて私の30年後はどうなっていることやら。

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