クスノキ科の植物の、胡椒の実のような小さな実から採れるオイルです。レモンっぽい柑橘系の香りのするオイルで、よくレモングラスやレモンバーベナと比較されますが、レモングラスよりソフトで甘い香りがします。高価なレモンバーベナに混ぜて「レモンバーベナ・ブレンド」として使われることも多い精油です。

中国では昔から、月経困難症、消化不良、腰痛、筋肉痛などに用いられており、この精油の主な生産国は中国ですが、ほとんどが中国国内で消費されるそうです。

爽やかな香りは、気持ちを落ち着かせてくれる働きがあるので、ストレスのあるときや不安が高まったりしたときに良いでしょう。鬱、無気力感、不眠などの解消にも効果があります。

殺菌作用と抗炎症作用があるので、クレンジング効果が高く、特にオイリースキンのアストリンゼン、ニキビ肌などに向いています。

また喘息などの気管支系の疾患、お腹が張ったようなときや、消化不良にも効果があります。

最近の研究によれば、不整脈にも効果があるという報告もされています。

虫除け、殺虫効果もあります。

精油の生産国は中国ですが、植物自体の原産は、中国・台湾に並んで日本も名前を連ねています。

日本にもあるのであれば和名があるはず、と調べてみたら、生け花などもよく使われている「アオモジ（青文字）」の木が、メイチャンの仲間だとのこと。そういえば、このコロコロッとした実のついた枝は、生け花やフラワーアレンジメントでよく見かける気がします。案外、身近にメイチャンがあるものですね。お花屋さんで見かけたらチェックしてみてください。