ラベンダーは、数ある精油の中で、もっとも多目的で、もっとも有用なオイルと言われています。その香りのよさと効能から昔から愛用されてきたハーブで、ローマ人たちがラベンダーをお風呂のお湯に入れて使ったため、「洗う」という意味のラテン語「lavare」から、ラベンダーの名が付けられたと言われています。
神経に対してリラックスを促す成分である Linalyl acetate (酢酸リナリル)の含有量によってラベンダーのグレードが変わってき、通常、高地で採れるラベンダーほどこの含有量が高くなります。この含有量は通常のラベンダーで40%前後ですが、高山種は50%以上含んでいます。
真正ラベンダー同様、フローラル調の香りが、不安な気持ちや緊張をほぐし、非常にリラックスした気分にしてくれます。中枢神経のバランスをとり血圧を下げる効果があるので、不眠などに特に良いでしょう。
細胞成長効果や殺菌作用があるので、スキンケアに適しており、火傷、日焼け肌、ニキビ、湿疹などの肌トラブルにも非常に効果的です。
その他、皮脂バランスをとる効果、痛みを鎮めて筋肉を和らげる効果(筋肉痛や頭痛など)、鎮静作用(咳などを鎮める)、消化を助ける効果など、他にも数多くの効能があり、まさにオールマイティーな万能精油と言えるでしょう。
アロマセラピーに用いられるラベンダーには、この高山種、真正ラベンダーの他に、カンファーを多く含む種であるスパイク・ラベンダー、さらにこのスパイク・ラベンダーと真正ラベンダーを掛け合わせたラバンディンがあります。
またラベンダーの蒸留過程で得られた{ラベンダーウォーター}もあります。